手前:E級駆逐艦
奥:プリンス・オブ・ウェールズ
基準排水量1350t
最高速力36ノット
12cm単装砲×4基
4連装魚雷発射管×2基 爆雷×20発
同型艦は9隻
「E級」ということで、9隻全てが「E」で始まる艦名です。
このうち、エクストラとエクスプレスの2隻がZ部隊に所属していて、マレー沖海戦に参加しています。
プリンス・オブ・ウェールズと。
排水量で比較すると、ウェールズの1/30程度です。
エクスプレスはなかなか豊かな戦歴の持ち主。
ダンケルク撤退では爆撃で被害を受け、その後は機雷に触れて大損害を受けたりしましたが、いずれも生還しての東洋艦隊配属でした。
マレー沖海戦から約2年後、エクスプレスはカナダ海軍に譲渡され、「ガティノー」と名を改めて大西洋で任務に就きます。
そして、姉妹たちが次々とやられていく中、エクスプレス、改めガティノーは大戦を生き延び、1955年に防波堤となって、その艦歴を終えています。
日本の幸運艦「雪風」とはちょっと違ったニュアンスでの「幸運艦」と言えるような気がします。
もう1隻のE級駆逐艦エレクトラも、エクスプレスと同様、マレー沖海戦からは生還します。
しかし、その3か月後に発生したスラバヤ沖海戦で、日本の駆逐艦朝雲、峯雲との砲撃戦の末、撃沈されました。
【おまけ】
スーパーマリン ウォーラス
イギリスの水陸両用偵察機
左:タミヤのプリンス・オブ・ウェールズに付属
右:ピットロードのレパルスに付属(2機)
上下の翼を一箇所で接着するタミヤ製は、バランスを取るのが難しいです。