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最後に嵌った落とし穴  烈風製作記

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A7M2 烈風一一型
1/48 ファインモールド



※   ※   ※   ※   ※


前回更新した烈風の製作記。
モーター組み込み過程をメインに紹介します。





まずは、モーターをどのようにキットに収めるかを決めます。

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たいていのキットは、「A:胴体」と「B:エンジンカウル」の構成となっていて、AとBの間にモーターを入れるわけですが。


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烈風の場合、さらにもう一つ、Cがあって、これがエンジンカウルとなっています。

Cにモーターを入れるとなると、エンジンパーツをかなりいじる必要があり、それはめんどくさいので、Bを収容スペースとします。



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Bの先端&ゴム管。

ゴム管が滑らかに回転できるような穴を、Bの先端に開けます。




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お尻部分に銅線をくくりつけることを考えると、そのままでは収容スペースが足りないですね。

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なので、赤丸部分も入るような通り穴を作って、お尻の銅線収容スペースを確保しておく必要があります。

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焼きドライバーで大まかな穴を空け、金ヤスリで整形します。
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モーター軸だけなら余裕で入る大きさですが、ゴム管を入れるとなるとちょっときついかな。
もう少し広げます。






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ゴム管を通し、乾電池をつなげてのチェック。

とりあえずOKですが、あくまでも「今のところは」というレベル。

これから先、至る所に“落とし穴”がありますから。


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エンジンパーツの中心も、焼きドライバーと金ヤスリで整形。







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Bパーツ。

内部に余裕ができるよう処理したつもりでしたが、銅線を収容するスペースがまだ窮屈だったことが判明。

ニッパーで隔壁部分を切って、銅線を収めます。



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操縦席も床前面をカットしてスペース確保対策とし、同時に銅線の通路も作っておきます。

こうすることによって、モーターの座る位置を「ゆるく」固定できるほか、2本の銅線が触れ合うリスクを減らせます。





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2本の銅線のうち、1本は絶縁テープでコーティング。

胴体内での銅線接触防止策です。




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マスキングテープで、AとB、そして主翼を合わせた状態でチェック中。

チェックは可能な限り、「その時点でできる完全」の状態で行った方が良いです。

単体の部分では問題なく回っても、各パーツをくっつけることで生じる「干渉」が回転を邪魔することがあり、その「干渉」を事前に潰しておくための処置です。

接着した後で「干渉」が分かったら、リカバーも大変ですし、モチベーションにも悪影響となりますから。




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エンジン最前部のこのパーツ。

何という名称か知りませんが、ここに関連して、やっておくべき作業があります。

内部の通り穴の確保はもちろんですが・・・

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ゴム管の先端をニッパーで細く削っておくことです。

プロペラ軸が差し込まれたゴム管は、当然膨らみます。

その膨らみがパーツの内部に当たって回転を邪魔することがあるので、こういう先回りが必要となります。



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赤:プロペラ軸に対して、青:ゴム管がちょっと短いかな。

「ゴム管が短い」ということは、「プロペラ軸を差し込める部分が短くなる」ということ。

それは、乾電池をつないだ時、回転の勢いでプロペラ軸が外れてしまう危険性を生みます。

過去の経験からそれはわかっていたのですが、この時は「まあ大丈夫だろう」と高をくくって作業を進め、そして後の「ギャー!」に繋がってしまいました。



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この段階では、問題発生せず。

ゴム管先細り作業の効果も発揮され、快調に回ってくれています。





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C:エンジンカウルをかぶせた状態でも、問題なし。

でも、この段階って、プロペラ本体がついていないんですよね。

プロペラがついた状態で回転したら、「風力」が発生します。

その風力は、ゴム管からプロペラ軸を引き離すパワーにもなりうるわけで・・・

それが今回、私が見落としていた「落とし穴」でした



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落とし穴に気づいていない私。

「もう大丈夫だろ」と確信し、各パーツを接着剤でガッチリ接着。



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風防内側にあたる部分を先に塗装。


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パイロットを座らせて・・・



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マスキングしておいた風防を接着。



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下地代わりに日本陸軍機用・暗緑色を塗ってから・・・




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メインカラーとなる日本海軍機用・暗緑色を吹き付けます。

実戦部隊に配備されることなく終戦を迎えた烈風ではありますが、新品っぽい塗装は私の好みではありません。

この塗り方で、多少なりとも色褪せ感が出たらうれしいなー、ということで。




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マスキング剥がし。

モデラ―にとって、楽しい時間ですね。



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パイロットとの再会です。






なお、今回の烈風では、1/144食玩F6Fとの妄想空中戦を撮影することにしていました。

空戦中は当然、主脚を収納しているので、主脚カバーをどうするか、決めておかねばなりません。

キットの主脚カバーを直接、主翼下面に接着することは避けたい。

撮影終了後は着陸状態で保管するので、カバーを引っぺがす必要がありますが、それをやっちゃうと、剥がした部分が接着剤で汚くなってしまいます。

そこで今回、試してみたのは・・・






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幅広マスキングテープを主翼下面と同じ明灰色に塗り、主脚カバーを当ててカッターで切り出します。





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それを主翼下面にペタリ。






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顔を近づけてジックリ見るわけではないので、十分にごまかせそうです。







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各種デカールを貼り、プロペラも接着。

主脚は空戦撮影終了後に付けるので、一応、これで完成となります。






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完成状態での、モーターチェック。

ガンガン回るプロペラに満足感・・・だったのですが、この直後、「ギャー!」な事態発生。









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プロペラ、吹き飛んだ。
名称不明のエンジンパーツと一緒に。



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パイロットも呆れてる。





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赤丸部分:ゴム管の長さが不十分で、プロペラ軸が十分に食い込んでいなかったことが原因です。

プロペラ本体を付けて回すことで発生する風力を、受け止めきれない長さだった、ということになります。

ただ、幸いだったのは、青丸部分:名称不明のエンジンパーツも一緒に外れてくれたこと。

そのおかげで、結果的に作業しやすいスペースが発生し、ゴム管を長いものに取り換えることが可能となりました。

いやー、冷や汗かいた。





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F6Fとの空戦撮影も無事、終了。

マスキングテープ製「なんちゃって主脚カバー」を剥がして



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主脚取り付け。

これでもって、烈風製作の全工程完了です。



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by nenue-sisutopun | 2021-01-02 09:15 | プラモデル | Comments(0)

飛行機プラモにモーターを組み込み、プロペラを回してます


by カバ彦